ベトナムのチン首相、東京での日越経済フォーラムに出席
日本ASEAN友好協力50周年特別首脳会議および二国間協議への出席のため日本を訪問したファム・ミン・チン首相は、12月16日、東京で開催された日越経済フォーラムに出席した。
日本ASEAN友好協力50周年特別首脳会議および二国間協議への出席のため日本を訪問したファム・ミン・チン首相は、12月16日、東京で開催された日越経済フォーラムに出席した。
新時代の日本・ベトナムの経済関係および「アジアと世界の平和と繁栄のための包括的な戦略的パートナーシップ」をテーマとしたこのイベントでは、日本の省庁、組織、企業の幹部らがベトナムの高い成長率、適切な政策、大規模な市場と優秀な人材を称賛。各発表者は、今後、ベトナムが創造的な経済・社会パートナーとなるという観点から、日本は特に将来の産業におけるベトナムでの協力と投資、二酸化炭素排出量の削減に注力すると述べた。また、フォーラムでは、ベトナムにおけるグリーン開発とデジタルトランスフォーメーションの方向性や協力・投資の提案について、日本企業の各代表者によるプレゼンテーションも行われた。
チン首相はフォーラムで演説し、「両国の政治的信頼は現在非常に高いレベルにある。日本は現在、ベトナムの主要な経済協力パートナーであり、労働分野では第2位、投資・観光分野では第3位、貿易分野では第4位となっている。両国の経済は互いに補完し合い、相互の発展に貢献してきた」と述べた。また、チン首相は日本からの投資はベトナム全土で行われており、プロジェクトは5,200件以上、登録資本は715億ドル以上に上ると指摘。日本の投資家は、製造・加工業、電子部品、研究開発、金融、バイオテクノロジー、量子技術、AI、現代医療などの主要分野における多くの戦略的プロジェクトに参加している。2023年1月~11月の二国間貿易総額は400億ドルを超え、ベトナムは日本から200億ドル近くの商品を輸入した。数多くの外国パートナーの中でも、ベトナムは日本と最も多くの二国間および多国間の自由貿易協定(FTA)を締結している。また、50万人以上のベトナム人が日本に住んで勉強し、働いている一方で、2万2000人以上の日本人がベトナムに住んでいる。
チン首相は、日越関係をアジアと世界の平和と繁栄のための包括的戦略的パートナーシップに格上げすることで、双方が強みを持つ新たな分野で引き続き協力を拡大していくための重要な政治基盤を築くことになると主張した。また、ベトナムは工業化と近代化のプロセスにおいて、日本の更なる協力と支援、優遇金利による金融援助、先端技術の移転、制度、仕組み、政策の構築と改善に向けた提案を必要としていると要請。併せて、日本がベトナムの高度人材育成を支援することを提案し、両国の地域間協力、人的交流、文化協力を強化する必要性を強調した。さらに、投資家の成功はベトナムの成功でもあるとし、日本企業に対し、さらなる成果を上げるために引き続きベトナムへ投資を行ってほしいと呼び掛けた。
フォーラムでは、チン首相および日越の省庁、部門、地方自治体の代表者の立会いの下、工業インフラ、都市開発、貿易センター、グリーン水素生産、バッテリー生産、エネルギー、金融、デジタルトランスフォーメーション、人材育成といったさまざまな分野における30件の協力協定の締結が行われた。
By: THUY DUNG
ソース: baochinhphu